スポーツ科学部
ミッション・ビジョン・バリュー

Mission:スポーツ科学部の使命
スポーツ科学の学び(科学知と実践・経験知)を通じて、社会の変化を鋭敏に捉えて多様な社会課題に挑み、変革を先導する創造力と行動力を備えた勇気ある人材を育成する
Vision:スポーツ科学部の到達目標
- ルールの遵守とマナーの向上を図り、学生が社会人として成長する力を育む
- 個性やニーズに応じた教育・研究指導を継続し、学生の成長実感を伴う自信と自己効力感を高める
- 多様なスポーツ実践(競技・生涯スポーツ)を支援し、学生の「俯瞰力」「挑戦力」「協働力」「創造力」「行動力」を涵養する
- 地域自治体・民間企業・スポーツ関連団体等との連携による実践的な学びを推進し、学生が社会課題を主体的に発見し、解決策を提案する力を育てる
- 教員免許状や各種資格取得等を推奨し、学生の社会的・職業的自立に必要な能力を養う
1-5の実現のため、スポーツ科学部教員は教育・研究者として自己研鑽を重ね、持続的成長を通じて学部の発展に寄与する
Value:スポーツ科学部が大切にする価値観や行動指針
- Respect
- :敬意
- Independence
- :自立
- Collaboration
- :協働
- Action
- :挑戦
- Reasoning
- :論理的思考
- Development
- :成長
Visionに基づく5つの柱:スポーツ科学部が学生に大切にしてもらいたいこと
- ルールの遵守とマナーの向上
- 個性・ニーズやデュアルキャリアを意識した一貫学修
- 競技・生涯スポーツ実践を通じた全人的成長
(トップスポーツの追求&アウトドアアクティビティの体験) - スポーツボランティア等の地域社会との協働による実践的学び
- 教員免許状やスポーツ関連資格の取得
ご挨拶

スポーツ科学部 学部長
小山 勝弘 教授
高校生・保護者のみなさんへ
山梨学院大学スポーツ科学部は、競技スポーツを通じて人間の可能性の極限を追求したり、生涯スポーツを通じて人々の健康・生きがいづくりに貢献したりすることを全力で応援します。そのためキャンパス内外に、豊かな学びの資源を備えています。国際規格の最新スポーツ施設や最先端の研究・分析機器(物的資源)、スポーツ科学に関する豊富な学問知と実践・経験知を備えた教員(人的資源)、アクセスしやすい山や湖などの自然環境資源です。これらの資源を最大活用し、スポーツの楽しさを存分に味わい、「スポーツ科学の知と技」を修得してください。変化が激しく、将来の予測が難しい時代にあっても、スポーツの文化的価値は不変であり世界の共通言語であり続けると信じています。多様なスポーツを体験し、国際的視野を広げ、「たくましく生きる力」を身につけ、自他や国内外の諸課題を解決できる人間に大きく成長して欲しいと思います。みなさんとキャンパスでお会いすることを楽しみにしています。
山梨学院大学スポーツ科学部の挑戦
産業革命以降、我々人類に対して最も大きな影響をもたらしているものは、デジタル技術の革命的な進化(デジタル革命)であると思います。例えば、誰もがスマートフォンを携帯するようになった今日、「何かを覚えている、暗記していること」自体の価値は低く、「知っていること(科学知と実践・経験知の総体)を、想定外の事態に直面してもなお臨機応変に対処するために利活用できること」がより重要であると思います。しかしある特定の専門分野で秀でた能力を備えていても、社会の諸課題(人口減少、人口構成の不均衡=少子高齢化、食料・エネルギー・地球環境の持続可能性、労働力不足と経済格差、社会保障と医療制度の持続性、デジタル革命と倫理等)を簡単に解決することはできないでしょう。そのために必要なことは、様々な知を融合する「総合知」を活用することだとされています。自然科学と人文・社会科学の諸学問に横串を刺すような、学際的な、領域横断的な「学び」が求められると考えます。さらにこの時、国家や企業、大学等が組織として「総合知」の涵養を目指すだけではなく、我々一人一人が「総合知」の重要性を理解し、それを高めようとすることが大切であると思います。
スポーツ科学は、多様な広がりを持つ領域から構成されています。スポーツ生理学、スポーツ医学、スポーツ栄養学、スポーツ心理学、スポーツバイオメカニクス、スポーツ哲学、スポーツ教育学、スポーツ社会学、スポーツ経営学、スポーツ行政学、などです。これらは、既存の学問体系の枠を超えた応用分野であり、時に伝統的な学問(親学問)の立場から異質に映ることもあります。しかし、この学際的な特性こそがスポーツ科学の独自性であり、多様な知見を融合して新たな価値や革新を生み出す可能性を秘めており、まさに「総合知」を鍛えるのに最適な分野と考えています。もちろん「単に多領域を、満遍なく、そこそこに学ぶ」のではなく、「自分の専門性を徹底的に深化させ、その上で他領域に対する興味関心を広げて学ぶ」ことが重要です。これは自分の専門とするスポーツ種目と、それ以外のスポーツ種目について考える際にも適用可能な、極めて大切な視点です。特定のスポーツ種目を極めてチャンピオンになるためには、全てのリソースを割いて最大限の努力を積み重ねることは重要ですが、一方で、全く性質の異なるスポーツ種目からも学ぶ姿勢を持つことが必要になるということです。
山梨学院大学スポーツ科学部は、このようなスポーツ科学やスポーツの可能性を信じています。自分の専門性を自覚して科学知と実践・経験知を追求しつつも、専門以外に対しても壁を作らずに視野を広げて「学び」を継続できるような人材を養成します。そして育まれた「総合知」を活用して、複雑な社会課題の解決や多様な幸せ(well-being)の実現に挑む創造力と行動力を備えた勇気ある人材を輩出することを目的として挑戦し続けます。